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日本国内だけでなく世界中の人々を魅了し続ける京都。その魅力は、清水寺、金閣寺などの数多くの観光名所や、繊細な京料理だけではなく、伝統と歴史に満ち溢れた町そのものが醸し出す空間です。美しい市内の町並み、その一端を担っているのが京町屋です。
京町屋とは、昭和25年以前に建てられた木造家屋のことを称したものです。しかしながら古都の情景を彩ってきた町家は、昭和40年代の民家ブーム、高度経済成長期の建て替え、そして今日現在も老朽化や維持・改修の難しさなどの理由で、その姿を消しつつあります。
ただその一方で、町家の歴史的価値の重要さを見出した人々も少なくありませんでした。近年においては、官民一体となった町家保全の政策づくり、町家再生のプロジェクトも活発化しております。伝統家屋を次世代に残していく活動の一環として、宿泊所としての変容、再生させたのが私たちの町家です。
私たちが目指したもの、それは永きに渡り引き継がれてきた古都の景観に溶け込むこと。そして紅殻格子(べんがらこうし)、虫籠(むしこ)窓など各町家の趣を残したまま、宿泊所に適した空間を作り出すことです。
ただ快適に泊まるだけではなく、脈々と続く京都の伝統・文化に触れ、「日常に溶け込む」ような時間をお過ごし頂く、そんな願いを込めた私たちの宿での滞在を是非ご堪能ください。